Steam DeckとASUS ROG Allyの2機種で、最も違いを感じる部分はUIです。Steam Deckの場合は、あまりハードに詳しくないゲーマーでも簡単に利用できるようにOSを意識しないような作りになっていますが、ROG Allyでは『Armory Crate』が立ち上がるモノのランチャー程度の役割しかなく、基本的にはWindowsを操作することになってしまうからです。
そのROG Allyuを、Steam Deckのようなスタイルで利用したい人向けの救世主になるかもしれないOSがChimeraOSです。同チームは、最新のアップデートでROG Allyに必要な初期サポートを追加しました。こちらには、オーディオやWi-Fi、フェイスボタン、Bluetooth、部分的なTDP制御が追加されています。サスペンド機能は現在開発中とのこと。
ChimeraOS自体は、Steam Deckに採用されているSteamOS同様にArch Linuxのフォークです。こちらには、クイックアクセスメニューやオーバーレイ、Linux環境全体を含むSteamOSで採用されているような機能の多くがサポートされています。
●ChimeraOSの入手先
https://chimeraos.org/download/
ChimeraOS v43 変更ログ
- Asus ROG Ally の初期サポートを追加します。これも:
- オーディオサポート (DSDT オーバーライドが有効な場合)
- 機能的なWiFi
- 機能的なフェイスボタン
- 機能的なBluetooth
- OpenGamepadUI での部分的な TDP 制御の実験
- サスペンド機能はまだ開発中です。ROG ally の自動サスペンドを無効にし、各ゲームセッション後にユニットをシャットダウンすることをお勧めします。
- hwmon を介した AOKZOE A1 Pro ファン制御のサポートを追加します。
- ゲームの起動が速くなり、場合によっては、以前は起動しなかったゲームが正しく起動するようになります。
- Steam UI でアップデート チャンネルを切り替える機能を追加します (これには Steam で有効にする必要があります
developer mode
)Show Advanced Update Channels
。 - 次のハンドヘルドのサポートが HandyGCCS に追加されました。ボタンのマッピング情報については、 HandyGCCS Wikiを参照してください 。
- AOKZOE A1 プロ
- ASUS ROG アリー
- AYANEO 2S と GEEK 1S
- AYN ロキ・マックス
- OpenGamepadUI は、新しい CardUI、より多くのハンドヘルドのサポート、およびユーザー エクスペリエンスを向上させる多数のバグ修正によって更新されました。さらに、Lutris プラグインと Yuzu プラグインがプラグイン ストアに追加されました。 変更の完全なリストを確認するには、OpenGamepadUI GitHub ページを参照してください。
- AYANEO 2021 シリーズおよび GPD WinMax2 シリーズでは、DSDT オーバーライドを有効にすることができます。これにより、ジャイロが BMI-160 ドライバーに適切にロードされるようになります。
- 複数のハンドヘルド デバイスのブラックスクリーンの問題は、gamescope に一部の内蔵パネルを外部モニターとして強制的に表示することで解決されました。これには、Steam UI のディスプレイ設定で解像度オプションが公開されるという効果があります。 これらのオプションから解像度を変更しないでください。変更すると、デバイスがサポートされていない解像度に強制される可能性があります。 UI 要素の読みやすさを調整するには、UI スケールを変更することをお勧めします。
- AMD P-State ドライバーは、サポートされているデバイスで使用されるようになります。
- タイ語フォントを追加しました。
- 今後のアップグレード中に、アップグレードの失敗を誤って示すエラーが発生することはなくなります。
- AYN Loki Max と AOKZOE A1 Pro に画面回転の癖を追加しました。
- Intel OneXPlayer デバイスの互換性が大幅に向上しました。
via.SteamDeck HQ