FPGAベースのマルチプラットフォームとして確固たる地域を築き上げた『MiSTer FPGA』。それに続く形として今年の夏の終わりに販売が開始される『MARS FPGA』が登場してきましたが、さらにそれらに対応するプラットフォームが生まれました。
●Replay2のデザインが完成に近づいています
https://www.fpgaarcade.com/replay2-design-nearing-completion/
『Replay2』と呼ばれるプロジェクトは、 Intel 7nm Agilex 5 FPGAを搭載したMini-ITX ボードで、高速なDDR4メモリ (1.4GHzで動作する64ビットA76) 搭載し、200MHz で動作するIoT Hyperramはコアへの低レイテンシアクセスを可能にしています。ちなみにSDRAMはMiSTer FPGAとも互換性があるため、すでに存在するコアを移植するのも簡単に行えるとのこと。
マルチモードデジタルビデオ出力により、少なくとも4K60で映像が表示可能なほか、高品質の30bitアナログVGA出力やデジタル出力を備えた高品質のオーディオコーデックも利用することができます。
『Replay2』には2種類のバージョンが用意されており、『R2Phat』(仮称)は、『MiSTer FPGA』で使われている DE10-Nanoボードの約4倍の大きさを持つFPGAが採用されています。もうひとつの『R2Lite』そちらよりは、控えめな性能となっているものの、Cyclone Vよりは少し大きいそうです。
R2Phat には、SSD 用の 2 レーン PCIe M.2 スロットと、4x PCIe Gen 3、MIPI ディスプレイ インターフェイス、イーサネットおよびその他の I/O を備えたオプションのコンピューティング モジュール拡張スロットがあります。当初、これは RK3588 モジュールになる予定でしたが、CM5 も検討しています。
どちらのボードにも、SDIO WI-FI/BT モジュール用の M.2 スロットと、DB9または SNAC コントローラー入力などのデュアル (前面/背面) 交換可能な I/O モジュールがあります。 USB2 がたくさんあり、Phat にはマルチモード USB-C コネクタがあります。
現在プロトタイプ用のチップを10個所有しているものの、PCBの完成を待っているため進捗が少し遅れ気味となっているとのこと。実際いつ頃に市場に投入されるのか? 価格はいくらになるのか? などいろいろ気になるところはありますが、今後の続報にも注目していきましょう。
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